ビルトインの特別な属性
key
特別な属性 key
は、主に Vue の仮想 DOM アルゴリズムが新しいノードリストを古いリストに対して差分する際に、vnode を識別するためのヒントとして使用されます。
期待する値:
number | string | symbol
詳細
キーがない場合、Vue は要素の移動を最小限に抑え、同じタイプの要素をできるだけその場でパッチ/再利用しようとするアルゴリズムを使用します。キーがある場合は、キーの順序変更に基づいて要素を並べ替え、存在しなくなったキーを持つ要素は常に削除/破棄されます。
共通の同じ親を持つ子は、ユニークなキーを持つ必要があります。キーが重複するとレンダリングエラーになります。
v-for
と組み合わせるのが最も一般的な使用例です:template<ul> <li v-for="item in items" :key="item.id">...</li> </ul>
また、要素/コンポーネントを再利用するのではなく、強制的に置き換えるためにも使用できます。これは、次のような場合に便利です:
- コンポーネントのライフサイクルフックを適切にトリガーする
- トランジションをトリガーする
例えば:
template<transition> <span :key="text">{{ text }}</span> </transition>
text
が変更されると、<span>
はパッチされるのではなく、常に置き換えられるので、トランジションがトリガーされます。
ref
テンプレート参照を表します。
期待する値:
string | Function
詳細
ref
は、要素や子コンポーネントへの参照を登録するために使用します。Options API では、この参照はコンポーネントの
this.$refs
オブジェクトの下に登録されます:template<!-- this.$refs.p として格納される --> <p ref="p">hello</p>
Composition API では、一致する名前の ref に参照が格納されます:
vue<script setup> import { ref } from 'vue' const p = ref() </script> <template> <p ref="p">hello</p> </template>
もしプレーンな DOM 要素で使用された場合、その要素への参照になります。もし子コンポーネントで使用された場合は、そのコンポーネントのインスタンスへの参照になります。
また、
ref
には関数も受け付けるので、参照を保存する場所を完全に制御できます:template<ChildComponent :ref="(el) => child = el" />
ref の登録タイミングに関する重要な注意点として、ref 自体はレンダー関数の結果として作成されるので、コンポーネントがマウントされるまで待ってからアクセスする必要があります。
this.$refs
はリアクティブではないので、テンプレート内でデータバインディングのために使わないでください。参照:
is
動的コンポーネントのバインディングに使用します。
期待する値:
string | Component
ネイティブ要素での使用 3.1+
ネイティブの HTML 要素で
is
属性が使われている場合、Customized built-in element として解釈されます。これは、ネイティブの Web プラットフォームの機能です。しかし、DOM テンプレート解析の注意点で説明したように、ネイティブ要素を Vue コンポーネントに置き換えるためには Vue が必要になる場合があります。
is
属性の値の前にvue:
を付けると、Vue はその要素を Vue コンポーネントとしてレンダリングします:template<table> <tr is="vue:my-row-component"></tr> </table>
参照: